尚志教育研究館

        尚志教育研究館は大同大学の創立者林尚志氏の生誕百年記念のため、アメリカのバージニア大学の円形建築物を参考に建てられました。円形建築物はトマス・ジェファーソン氏が考案した建築形式です。そのジェファーソン氏は才気あふれる政治家、建築家、科学者、自然主義者、教育者および公務員であり、円形建築物と尚志教育研究館は2人の創立者に共通された哲学思想と教育への尽力を象徴します。本学の創立者は、台湾の近代化と工業化の基礎は教育によって作られたと堅く信じ、また産業の創設が貧困から国民を救い、生活水平を改良に繋がったと信じていました。

        日本占領時代の「産業日本、農業台湾」方針の下で、台湾に産業の基礎が全くなく、林氏はゼロから始めなければなりませんでした。氏は1942年に自分の資産を贈与し、工学人材を育つための訓練と教育計画を立て、後に大同高校と大同大学を設立し、林挺生博士を大同大学の学長と教授、大同会社の会長に任命しました。

        その後、林博士は58年間「教育と産業の統合」という経営哲学の実現に自分を捧げました。大同大学の多くの卒業生が大同に勤め、大同会社の重要幹部になりました。その間、大学側は商品開発に役立つ多くの研究計画に携わりました。

        研究館正面にある6本の柱は大同の6つの原則を象徴しています:優良な性能、安心できる品質、配送時間の厳守、サービス良好、心のある営業行為、収支の平衡。「お客が一番の優先事項」は大同のポリシーで、6つの原則の徹底的な実行によって顧客を満足させることができます。

        5階建ての研究館には学長室、会議室、コンサート・ホール、コンピュータと語学実習教室、視聴覚室、遠隔教育教室などがあります。尚志教育研究館は大同大学のキャンパスに美しさを増やせただけではなく、台北の新しい目印にもなりました。